我慢していることは何ですか？

人は、自分でも気付かないうちに「我慢」をしていることがあります。

「うまくいっていると思うんだけど、何か満たされない感じがある。何か足りない感じがする。」

「時々、何か気持ちがモヤモヤすることがある。」

「褒められてるのに、あんまり嬉しいと思えない。」

そんな時って、何かを我慢しているのかもしれません。

大人になると、いろんな我慢をしなければならない場面もあるので、
もちろん認知出来ている我慢もたくさんあると思います。

ただ、それだけではなくて、
子供の頃から、親から言われたことや、先生や友達から言われたこと、
何かしらの出来事によって、自分の心に染みついている「我慢」を持っていることもあります。

これは、心理的なブレーキにつながったり、幸福感を感じにくくしていたり、
辛いことを引き寄せたりすることに繋がっていたりします。

私の場合ですが^^;

自分でも、なんとな～くそんな気はしてたんですが、
でも自分の中で当たり前になりすぎてて、わからなくなっていた我慢がありました。

それは、小学校から中学校の頃にかけて形成されたものだと思いますが、
「自分が勝ってはいけない」「負けるポジションにいた方が楽だ」という経験がもらたした、
「思い切り頑張ることをあきらめる」という我慢でした。

「なんじゃそれ!?」と思われるかもしれませんね。

私は子供の頃から、比較的大人しい子供だったので、
あまり目立つようなこともなかったし、スポーツもそんなに出来るほうではなかったんですが、
小学校の高学年になったとき、体が成長してくるとともに、足が速くなってきました。

そして、それまで足が速くて目立っていた同級生達にも勝てそうなくらいに早くなったんですね。
そうすると、目立っていた同級生達にとっては、面白くないわけです。
危機感もあったのかもしれません。
いろんな悪口を言われたり、からかわれたりして、嫌な思いをしました。

田舎の小さな学校なので、友達が居なくなるのも嫌だったので、
「勝てないほうが楽でいい」と思った記憶があります。

中学の頃は、バスケ部でレギュラーになっていたんですが、
ちょっと粋がっていたこともあって、ヤンキーの先輩に集団で殴られたこともありました。
気の強い子供ではなかったので、なんとなく、あんまり目立つのは良くないと思うようになったと思います。
でも、本来の自分はたぶん目立ちたがり屋です^^;

高校の後半から大学にかけてはバンドに明け暮れていて、目立つことが少し快感になってたんですが、
この頃から、なんとなく「目立ち過ぎてはいけない...」という気持ちが働いていたような気がします。
周りからは、「もっとやれるだろ」と思われてたようで、そんなことを言われたりしていました。

それから社会人になっても、「あまり目立たないようにしよう...」という心理を引きずって生きてきたように思います。
比較的周りよりも早く管理職になったり、東京の営業所長になったりもしましたが、
嬉しい気持ちもありながら、なにかモヤモヤして心から喜べない状態でした。

自分の「勝ってはいけない」という我慢に気付いたのは、ライフコーチになってからです。

瞑想やインナーチャイルドワークをやっていくことで、その我慢に気づくことができました。

本当の自分、自分の深層心理は「もっと頑張りたい、あきらめたくない、負けるのは悔しい」という気持ちを持っているのに、別の自分がそれを押さえつけてる、という状態でずっと生きてたんですね。